カラオケ店×某ファストフード店の導入事例

# リテールメディア事業
カラオケ店×某ファストフード店の導入事例

概要

AdCoinzは、消費者へお得なリワードを提供することで、リテール側は広告収入と消費者の店舗での追加購入、広告主側は購買意欲の高いホットリードと効果検証に必要なデータを得られる新しいリテールメディアです。今回は、全国約100店舗を展開するカラオケ店のレジ前サイネージへ広告を出稿した某ファストフード店の事例をご紹介します。

課題・目的

もともと、某ファストフード店ではモバイルアプリを活用した商品デリバリーを推進するため、屋外広告を中心に様々な媒体へ広告出稿を行っていました。しかし、屋外広告は不特定多数に向けて表示されるため、具体的なリーチ数や広告閲覧後のアプリ利用への貢献度などがわかりにくいという課題がありました。

さらに、消費者に商品デリバリーを利用してもらうまでには「1.屋外広告を見てからモバイルアプリをダウンロードする」「2.アプリ上で商品デリバリーを依頼する」と、2つのステップが必要です。屋外広告に外付けのカメラ等を設置するなどの対策を行ったとしても1のアプリダウンロードに向けたリーチ数までしか把握できないため、出稿広告の広告効果そのものに課題を感じていました。

実施内容

出稿ロケーションの検討

リテールメディアの実施にあたり、まずは事前に某ファストフード店にヒアリングを行い、広告出稿に最適なロケーションの検討を行いました。具体的には、ターゲット層にアプローチできる場所かどうか、アプローチしたいターゲットが集まりやすい場所かなどを検討の上、トレンドに敏感な10~20代のターゲットへのアプローチできる、全国約100店舗を展開されているカラオケ店での広告出稿を決定しました。

ユーザージャーニーマップによって消費者へのリワードを設計

ロケーション決定後は、その店舗を訪れる消費者の入店から退店までをステップに分けて分析する「ユーザージャーニーマップ」を設計しました。ステップごとに細かく消費者の行動を洗い出すことで、消費者の行動に沿った広告出稿が可能になります。設計の結果、入店直後・会計前に訪れる受付が消費者をお待たせしてしまうデッドスペースならぬデッドタイムになっていることから、待ち時間にサッとアプリをダウンロードすることで会計金額が割引になる「クーポン」を企画・実施し、現在運用を進めています。


また、クーポンの配信クリエイティブも、広告配信先リテールのブランドイメージを損なわないよう調整。何度も修正し、変更が行えるデジタルサイネージの特徴を生かし、ターゲットにアプローチできるクリエイティブを作成しました。すでに全国約100店舗のうち、半数近くで広告を配信しており、今後の配信店舗数増加も見込んでいます。

今後に向けた意気込み・メッセージ

取得した消費者データにもとづいて、通常のOOHでは実現しづらい配信中の広告改善を繰り返していく

取締役副社長 共同創業者 兼 リテールメディア部部長
望田 竜太

望田:今回のプロジェクトは、某ファストフード店様がリテールメディアにご興味を持っておられたことから始まっています。特に、これまで屋外広告(OOH)では計測しづらかった広告パフォーマンスの広告効果にご興味をもっていただきました。

現段階はプロジェクトが開始し、徐々にデータを取得している状況です。特に、デジタルサイネージの場合はクリエイティブを修正してすぐに表示できるため、訴求内容やデジタルサイネージ自体の設置位置などもデータに応じて修正し、改善を進めている最中です。実際に、広告を出稿していただいている某ファストフード店様からは都度、広告の改善ができる点を高く評価いただいています。

今後はさらに、AIカメラによって消費者インサイトを獲得し、取得した消費者属性によって広告を出しわけるようなサービス、提供を許可したユーザーデータをマーケティングデータとして広告主・リテールに還元するといった、セカンドパーティデータの提供パートナーとしての価値提供など、消費者・広告主・リテールと、かかわるすべての方がwin-winとなるリテールメディアを提供していきたいと考えています。